小児歯科
Chiid dentistry

むし歯、歯周病は細菌感染です。
生まれてすぐの子供にはむし歯菌、歯周病菌はいません。
成長していく過程で、周囲のむし歯菌、歯周病菌保有者より感染していきます。
(口移しの食べ物、はし、スプーン、コップの共有etc)
一度感染してしまったらむし歯歯周病にならないように毎日の正しい歯ブラシや定期的な検診をすることで、そのリスクを大きく減少させることができます。
家庭では、朝昼夕食後の歯ブラシを習慣づけ必ず仕上げ歯磨きを行ってください。
また、半年に1回は歯科医院にて定期健診を受けてください。
喫煙者のこどもに対する影響

親の喫煙が子どもにあたえる影響として副流煙があります。
副流煙には喫煙よりも発がん性物質が多く含まれていることは広く認知されていますが、お口の中にあたえる副流煙の影響としては、歯肉のくろずみがあげられます。
こどもに対するタバコの影響は非常に大きいので注意してください
親の歯周病がこどもに対する影響

歯周病の中には特殊な歯周病として10代~20代で発症する歯周病があります。
このタイプの歯周病は家族の中に重度の歯周病患者が見られることが大きな特徴の一つです。
この歯周病は子どもの混合歯列期(6~12歳)に感染することが報告されています。
若い時からブラッシング時に出血が見られる方、歯がぐらぐらするご両親は是非、歯周病の検査をしてください。
妊婦の歯周病が胎児に与える影響

歯周病に罹患している妊婦における「早産(妊娠37週未満)」「低体重児出産(2500g未満)」の発現率は歯周病に罹患していない妊婦の7倍高いとの報告があります。
また、歯周病菌の1つであるPrevotella Intermediaは女性ホルモンの存在下で増殖が強まり、これが妊娠と歯周組織の健康状態の悪化につながっているとされています。
妊娠中はつわりのため奥歯が磨けないなど、口腔衛生状態がより悪化しがちです。
なるべく妊娠前に歯周病の検査をして、必要な治療を受けてください。
むし歯も生活習慣病

歯に付着したむし歯菌は糖分を分解して酸をつくり、この酸が歯の表面からカルシウムなどのミネラル成分を溶かし出します(脱灰)。
ただ、一旦溶けだしたミネラル成分も、歯の表面の酸が唾液などによって洗い流されると、徐々に唾液中のカルシウムなどが再び取り込まれて元に戻ります(再石灰化)。
食後に十分時間が取れていれば、唾液の修復力が働きますが、常に口の中に食べ物がある状態では溶け出すミネラル成分の方が多くなり、歯はだんだん溶けてむし歯となってしまうのです。
そして、唾液の修復力を活用するためには、よく噛むことによって、唾液の分泌を高めることが重要です。